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ヤーコップ・シュトゥルム
「ドイツ植物写生図譜」

1798年−1862年   ニュルンベルク
手彩色銅版画
シュトゥルム(1771−1848)はニュルンベルクの彫版師ヨハン・ゲオルク・シュトゥルムの一人息子として生まれ、幼い時から父親に美術と彫版技術を学びました。 16才で博物学に目覚めたシュトゥルムは、父親に依頼されていたパラスの昆虫図譜のための版画に、監修をしていた有名な博物学者シュレーバーが満足せず没にした時、父親の代役として見事にその版画を仕上げ、シュレーバーを喜ばせました。 以後シュレーバーらを介し、ドイツの名立たる博物学者の知遇を得て、彼らのために図版制作者として重要な役割を担ってゆくことになります。

一方、自らも博物学者として力をつけて、自身の名義でも博物図譜を作りますが、それらは当時としては小さいサイズのものばかりでした。 辛口の植物書誌学者として有名なウィルフレッド・ブラントは名著「植物図譜の歴史」の中で、「植物図を考察する際に、贅を尽くしたフォリオ判の本の巨大さと豪華さに目を奪われて、見かけはつつましやかでも実はすぐれた長所と有用性をそなえた本が、当然受けるべき評価を得ていないということがよく起こりえる。」とし、シュトゥルムのこの作品は、「ドイツ植物相の知識を出来るだけ多数の図版で得ることが出来て、また出来るだけ安価に人々の手に渡るように小さな図版で制作することに決められたのだが、小さいにもかかわらず、植物が驚くほど精密に描かれ正しく彩色されており、二千点以上の版画が収められたこの図譜はそれまでにない魅力的なドイツ植物誌になっている。」として賞賛しています。

この図譜はシュトゥルムの死後、息子ヨハン・ヴィルヘルム・シュトゥルム(1808−65)に引き継がれ完成しました。 シュトゥルムの功績は世界中で認められ、様々な科学団体の名誉会員となっており、1846年にはブレスラウ大学から名誉博士号が贈られました。

以下は八つサイズ(242x303mm)ダブルフレンチマット付きです。
マット色はクリームです。

  OBA16-403
Ribes Rubrum
フサスグリ
マット付き \11,000- (税込)
 

  OBA16-3405
Loranthus Europaeus
オウシュウホザキヤドリギ
マット付き \11,000- (税込)
 

  OBA16-9308
Endymion Nutans
ブルーベル
マット付き \12,100- (税込)