日本地図

アンリ・アブラハム・シャトラン
「歴史地図帳」
1719年   アムステルダム
手彩色銅版画
地理学者シャトラン(1684−1743)による地理学に比重を置いた百科全書「歴史地図帳」(1705−20)の第五巻に収められた有名な地図で、ヨーロッパの地図でありながら漢字で地名が記されていることで特に人気を集めている作品です。 東インド会社がヨーロッパに持ち込んだ日本人の作った日本地図を見て、アドリアン・レランドが1715年に制作した地図が基になっています。 66州に分けられた地名が漢字で彫られていますが、漢字など知る由もないヨーロッパの彫師が、銅版画なので逆に彫っているわけです。 たいしたものです。 下の装飾的なカルトゥーシュには、大名の家紋がデザイン化されて配されています。 また右下には、長崎の詳細図が描かれています。

部分拡大図です。 漢字とアルファベットで当時の国名が表記されています。 漢字が崩れていません。 凄いですね。