万里の長城

トーマス・アストレー
「新旅行記集成」
1745年−47年   ロンドン
銅版画
編者にジョン・グリーンを迎えトーマス・アストレーによって出版された「新旅行記集成」は、当初世界中を網羅する旅行記として計画されましたが、アフリカ、アジア編のみで頓挫してしまいました。 しかし当時のこの地域の探検、航海の最も充実した記録として記念碑的な作品となっており、これに続く多くの旅行記の原典となっています。 実際、有名なプレヴォーの「旅行記集成」のこの地域の記述は、アストレーの旅行記の翻訳です。

これはアストレーの旅行記の中でも特に有名な「万里の長城」のパノラマ図です。 外国の使節が長城の門から入城しようと行進している場面です。

左下部分の拡大図です。 中央の馬上の人物が外国の大使です。 下に見学している中国人がいます。 

長城の門の部分の拡大図です。 奥に見える砦の町はChogon Kotonという名前の市だそうです。