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ロバート・ボウヤー
「1812年から15年にかけてのヨーロッパ重大事件図録」

1815年   ロンドン
手彩色アクアチント銅版画
若い頃アメリカ旅行を思い立ち、婚約者のために自分の肖像画を残そうとしましたが、画家に頼むお金が無く、仕方なく自ら自画像を描いたことがきっかけで旅行を止めて画家になってしまったという不思議な経歴を持つボウヤ−(1758年−1834年)は、その後国王ジョージ三世の宮廷画家にまで上りつめ、ロンドンで多くの顧客を持つ画家として活躍していました。

一方でボウヤ−は出版業にも乗り出し、美しい図版を収めた数々の書物を企画しました。 この「ヨーロッパ重大事件図録」は、ナポレオン戦争に関係の深い都市や事件の図版を収めた「ヨーロッパの勝利」(1814年)に更に図版を追加し、対仏大同盟軍がパリに入場するまでの時期の関連図版で構成された決定版です。(後にワーテルローの戦いに関連する図版を収めた「ワーテルロー戦役」が別に出版されます。)

ナポレオン戦争の版画といっても、関連のある都市を描いたものは一般の風景画と変わらないほのぼのとしたもので、人々も日々の生活の一場面を感じさせる佇まいで描かれており、アクアチント風景版画の素晴らしさが素直に伝わってきます。 一方で何枚かある事件(戦争関連)の版画は、ライブ感のある歴史的記述として非常に重要な作品です。 アクアチント版画で海戦関連のものはよく見かけるのですが、地上戦関連のものは少ないので、そういう意味でも貴重で興味深い作品です 。 またこの時期の手彩色アクアチント版画集としては比較的サイズが大きいのも特徴で、一枚の作品として見応えがあります。

以下は版画シートのみです。 
写真はシートのマージンをイメージサイズまでトリミングしてあります。

サイズはイメージサイズです。
マットはご希望により制作します。

  OA7-8
対仏大同盟軍のライプツィヒ入城

ナポレオン戦争における最大の戦闘1813年10月のライプツィヒの戦い(諸国民の戦い)で勝利した対仏大同盟軍がライプツィヒ市内に進軍している図。

この版画はダブルシートで、Folded plate(最初から折りたたまれて保存されていた版画)なので、縦に一本折り目があります。
325x555mm

\198,000- (税込)
 

  OA7-2
グダニスク(ポーランド)

1807年にナポレオンがプロイセン王国から解放した自由都市ダンツィヒ(グダニスク)。
285x375mm

\148,500- (税込)
 

  OA7-3
ドレスデン

1813年8月ドレスデンの戦いの舞台。
275x375mm

\132,000- (税込)
 

  OA7-7
フランクフルト

ナポレオンが主導したライン同盟の中心フランクフルト大公国。
285x375mm

\132,000- (税込)
 

  OA7-4
デン・ハーグ

ホフ池越しに眺めるオランダ政治の中枢ビネンホフ。 現在と形が少し違います。 当時のオランダはフランスの直轄領でした。
280x375mm

\110,000- (税込)
 

  OA7-6
スモレンスク(ロシア)

1812年8月スモレンスクの戦いの舞台。 ロシアの焦土戦術始まりの地。
275x375mm

\99,000- (税込)