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ヨーゼフ・ヤーコップ・プレンク
「薬用植物写生図譜」
1788年−1812年 ウィーン
手彩色銅版画
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プレンク(1735年−1807年)はオーストリアの医師で、特に近代皮膚学の創始者として有名です。 七年戦争に軍医として従軍し、トルナヴァ大学の医学教授などを務めながら多くの医学書を著し、最後は皇帝ヨーゼフ二世が創設したウィーン医科大学の前身である軍医学校(ジョセフィーヌム)の化学と植物学の教授になりました。
「薬用植物写生図譜」は当時知られていた薬用植物をリンネシステムに従い分類し、医学的効能と使用法を解説したものです。 18世紀オーストリアで最も有名な植物学者ニコラウス・フォン・ヤコイン(1727年−1817年)の植物図譜の影響を受けたスタイルで図版は作られていますが、それらの多くの図版ではそれまでヤコインも記してこなかったヨーロッパ自生の品種が初めて紹介されています。 当時の一般的フォリオサイズの銅板画の植物図版より大型のサイズで作られているのも特徴的です。 制作した植物画家が誰なのかは分かっていないのですが、大変生き生きとした愛らしさが感じられる作品で、「植物図譜の歴史」を著した辛口の書誌学者ウィルフリッド・ブラントも「楽しくて装飾的な図版」であると述べています。
この植物図譜はプレンクの生前には完成せず、死後に後継者によってやっと完成されたのですが、出版が長期に亘ったので現在完全な形で収蔵している図書館や博物館はほとんどなく、その希少性でも知られています 。 |
以下は版画シートのみです。
写真はシートのマージンをイメージサイズまでトリミングしてあります。
サイズはイメージサイズです。
マットはご希望により制作します。
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OBA19-219 |
Thapsia Villosa |
275x400mm
\60,500- (税込) |
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OBA19-220 |
Smyrnium Olusatrum
アレキサンダーズ |
255x395mm
\33,000- (税込) |
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OBA19-377 |
Prunus Avium
サクランボ |
285x395mm
\77,000- (税込) |
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OBA19-379 |
Prunus Domestica
プルーン |
310x435mm
\99,000- (税込) |
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OBA19-393 |
Mespilus Germanica
カリン |
305x385mm
\88,000- (税込) |
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