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ベンジャミン・ウィルクス
「英国蝶蛾図譜」
(1747年−)1749年 ロンドン
手彩色銅版画 |
ウィルクス(?−1749年頃)は歴史画や人物画を専門とした18世紀の油絵画家でしたが、ある時友人に連れられて訪れた昆虫研究会(Aurelian
Society)で蝶と蛾の標本を見て、自然こそがあらゆる芸術の源である、と確信し、その後の十年余をウィルクスは昆虫の研究、標本の収集に打ち込むことになります。 有名な博物学者ジョゼフ・ダンドリッジの知己を得、彼の素晴らしいコレクションも自由に見ることも出来ました。 この版画集はその情熱の成果です。 1枚の図譜には、メーリアンの有名な「スリナム産昆虫の変態」のように、蝶蛾の一生のライフサイクルが花と一緒に描かれています。 本来の昆虫よりも花の描写の方が優れている、と言う研究者もいるくらい、花の図譜としても一級品で、20世紀の世界的植物図譜コレクターであったデ・ベルダーもコレクションに加えています。(ただし彼のものは第2版でしたが。) ウィルクスの植物の描写には、ボタニカル専門の画家にはない独自性があるのです。 図版はウィルクス自身が描き、彫版し、初版については自ら彩色もしたようです。 油絵画家としての力量と、熱心な研究者としての知識が結実した作品です。
ウィルクスは「英国蝶蛾図譜」を完成させた、その一週間後に熱病で亡くなったようです。 この図譜は1773年と1824年に二度再版されていますが、今回ご紹介する図版は初版からのもので、初版は100部程度しか作られておらず、大変貴重です。
このシリーズは本来なら博物画のカタログに仕分けすべきでしょうが、ボタニカルアートとしてあまりにも素晴らしいので、当店ではボタニカルのカタログに掲載します。 |
以下は版画シートのみです。
写真はシートのマージンをイメージサイズまでトリミングしてあります。
サイズはイメージサイズで、おおよそ235x285mmです。
マットはご希望により制作します。
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OBA18-1A02 |
バラ |
\132,000- (税込) |
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OBA18-1A04 |
サクランボ |
\71,500- (税込) |
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OBA18-1A07 |
スイートピー |
\71,500- (税込) |
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OBA18-2A04 |
リンゴ |
\99,000- (税込) |
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OBA18-3A08 |
クローバー |
\55,000- (税込) |
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OBA18-3B04 |
バラ |
\71,500- (税込) |
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