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ピエール・ジョセフ・ルドゥーテ
「美花選」
1827年(−33年) パリ
多色刷スティップル銅版画手仕上げ |
ボタニカル・アートの歴史の中で最も名が知られている画家ルドゥーテ(1759−1840)が晩年に残した傑作で、ルドゥーテの遺言とも言える作品です。 全144枚に描かれた花々は通常の学問的植物誌に取り上げられる網羅的なものとは異なり、見た目の美しい誰からも好まれる園芸的な愛らしい花々が注意深く選ばれていますが、そのようなテーマの植物誌は当時としては異色です。 作画においても植物画的配慮よりも、いかに花々を美しく見せるかに心を砕いているように思えます。 ブーケ状に束ねられた繊細なフラワーアレンジを施し、葉や茎よりもまず満開の花に目が行くように描かれ、時には花弁や葉に滴を垂らし、蝶も描き加えています。
ルドゥーテはこの時期、マリー・アントワネット王妃やジョゼフィーヌ妃などの宮廷のパトロンを失い、さらに元来の浪費癖も祟り、経済的に困窮し始めていました。 穿った見方をすれば、経済的な苦境の打開のため、より多くのアマチュアの関心を引くべく、このように華美で分かり易く美しい植物誌を企画したのかもしれません。 しかしだからこそルドゥーテはそれまで蓄積してきた持てる技術の全てを注ぎ込み、単なる植物図譜とは次元の違う美術作品のようなこの傑作を作り出したとも言えるでしょう。 生真面目な植物学者からは植物学の図譜としては逸脱しているという批判もありましたが、彼らも花のファインアートとしては文句が付けようのない作品なのです。 |
以下は435x520mmダブルフレンチマット付きです。
マット色はホワイトです。
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OBM19-15 |
Camellia Japonica
ツバキ
「美花選」に収録された5枚のツバキ図は、著名な植物書誌学者ダンソーンによってツバキ図の最高傑作と折り紙が付けられています。 こちらは2枚ある白ツバキのうち豪華な方です。 |
マット付き \418,000- (税込) |
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OBM19-24 |
Corcopsis Eleganus
ハルシャギク |
マット付き \308,000- (税込) |
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以下は版画シートのみです。
写真はシートのマージンをイメージサイズまでトリミングしてあります。
サイズはイメージサイズです。
マットはご希望により制作します。
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OBM19-6 |
Anemone Stellata
アネモネ |
220x280mm
\308,000- (税込) |
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OBM19-98 |
Pervenche
ツルニチソウ |
225x285mm
\198,000- (税込) |
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