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エドワード・ドノヴァン
「英国昆虫誌」
1792年−1813年 ロンドン
手彩色銅版画 |
ドノヴァンは鳥、魚、貝など幾つかの英国産生物のモノグラフを作りましたが、「英国昆虫誌」は最初に企画され作られ始めたシリーズです。 当初は全10巻になる企画で1801年にそれは完成しましたが、数年後にさらに6巻が追加されることになり最終的に全16巻となった「英国昆虫誌」は1813年に全てが完成し、総図版数が576図という大作になりました。 最も初期のドノヴァン作品ですが、既に多くの専門家が賞賛する細密で、時には線刻を覆い隠すほどの綿密な彩色が施されており、他の昆虫誌にはない迫真性を持った図版になっています。
エドワード・ドノヴァン(1768−1837)はコークに生まれ、熱心な博物学者として生涯に幾つもの博物誌を作りました。 これらの博物誌を飾った図譜の多くは、自らが創設したLondon
Museum and Institute of Natural Historyの膨大な博物標本をもとに制作されました。 ドノヴァンの作品は当時イギリスでも大変人気を博しましたが、狂信的と思えるほどその博物館のために標本を買い漁ったため、ドノヴァンは破産してしまい、無一文のうちに寂しく亡くなりました。 博物学の世界ではよくある話ですが、壮絶な人生です。
「英国昆虫誌」は、網羅的に英国の昆虫を紹介するという性格上仕方が無いことなのですが、小さな羽虫や蛾など、画面に比較して絵が小さすぎるものや、地味な印象の図版が多くあります。 当店では出来るだけ見栄えのある興味深い図版を集め紹介するようにしています。
カタログに掲載しているシリーズ以外のドノヴァンの作品は「中国昆虫誌概説」を在庫しています。 |
以下は版画シートのみです。
写真はシートのマージンをイメージサイズまでトリミングしてあります。
サイズはイメージサイズです。
マットはご希望により制作します。
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ON16-37 |
Papilio Iris
(Emperor of the Woods) |
120x200mm
\26,400- (税込) |
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ON16-400 |
Lucanus Inermis
(Short-horned Stag Beetle)
ヨーロッパミヤマクワガタ(メス) |
120x205mm
\30,800- (税込) |
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ON16-421 |
Apis Signata
& Apis Laevigata
& Apis Ochrostoma
ミツバチ属 |
120x205mm
\8,800- (税込) |
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ON16-522 |
Ichneumon Persuasorius
シロフオナガヒメバチ |
120x200mm
\13,200- (税込) |
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ON16-526 |
Carabus Intricatus
(Intricate-dotted Carabus)
キバナガヒラタオサムシ |
120x200mm
\6,600- (税込) |
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ON16-561 |
Scarabaeus Vacca
(Horned or Cow-headed Beetle)
エンマコガネの仲間 |
120x200mm
\13,200- (税込) |
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