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聖書の物語はヨーロッパでは古くから絵の題材となってきましたが、中でも旧約聖書の天地創造の物語である「創世記」に登場する「バベルの塔」は象徴的な逸話のひとつと言っていいでしょう。 こちらではその「バベルの塔」が描かれた版画を集めてみました。

「創世記」の「バベルの塔」の話は以下のようなものです。 かつて人間はひとつの言葉を同じように話していました。 シンアル(南メソポタミア)に平野を見つけ、レンガとアスファルトを使うことを知った人々は、「天まで届く塔のある町を作り有名になろう。 そして全地に散らされることがないようにしよう。」と言い、巨大な塔を作り始めました。 神は人間の建てた塔を見て、「ひとつの民が同じ言葉を話しているからこのようなことがおこるのだ。 これではこのような企てを止めることが出来ない。 ただちに彼らの言葉を混乱させ、お互いの言葉を聞き分けられないようにしよう。」と決断します。 お互いに意思の疎通が出来なくなった人々は統制を失い、全地に散らされてしまったので、この町と塔の建設をやめてしまうことになりました。 神の怒りを買ったこの町は、神が言葉を混乱(バラル)させたことから、バベルと呼ばれるようになりました。

奇想天外な話ですが、もともと旧約聖書は古代イスラエル人・ユダヤ人の聖典で、そこには様々な思惑が隠されています。 古代メソポタミアの強国バビロニアの都バビロンはヘブライ語でバベルで、またアッカド語の「神々の門」を語源にしているとも言います。 当時のバビロンはまさに神のように巨大な権力を振るっていました。 バビロンには実際にジッグラトと呼ばれる巨大な階段状の塔があったようです。 「創世記」の成立年代はユダヤ人がバビロニアに強制移住させられた「バビロン捕囚」以後のようで、そのような傍若無人なバビロンもいずれは栄枯盛衰の憂き目に会うというユダヤ人の批判が込められていたとも考えられます。

「バベルの塔」は旧約聖書の話なので、その版画は聖書や宗教的歴史書などの挿絵に多く見られます。 その多くでは建設中の場面が描かれていますが、塔よりも建設を指示したノアの子孫ニムロデ王が目立つように描かれているものも結構あります。 神の決断以降の場面のものはあまり多くありません。 ある程度時代が下ってくると、宗教的場面というよりは純粋に建築版画と呼べるようなもの、中には設計図のようなものまで作られるようになりました。

画像をクリックすると、作品の拡大図や詳しい解説が御覧になれます。

マット付きの版画はマットサイズ、
シートのものはイメージサイズで表記してあります。
シートの写真はマージンをイメージサイズまでトリミングしてあります。

マットはご希望により変更、もしくは制作します。

インキュナブラ(1500年以前の印刷物)の代表作に収録された、最も初期に描かれた貴重な「バベルの塔」。 ブリューゲルが巨大な円柱のように描く以前の塔は四角張っていました。
AMV-14
ハルトマン・シェーデル
「ニュルンベルク年代記」
(ミニ・シェーデル)
1497年   アウグスブルク
木版画+鋳造活字印刷
165x245mm

\43.200-(税込)

この時代の聖書の挿絵になっている「バベルの塔」の典型的な作品。 同じ出版者の1725年版も下にあるので比べてみてください。
AMV-16
「ルター聖書」
1674年   ニュルンベルク
銅版画+鋳造活字印刷
220x330mm

\19.440-(税込)

「Illustrated Bible」と呼ばれる絵で物語る聖書なので、他のものと比べると絵に物語性を感じます。 バロック期のオランダの名版画家ライケンの作品です。
AMV-15
クリストフ・ヴァイゲル
「聖書図解」
1712年   ニュルンベルク
銅版画
210x320mm

\25.920-(税込)

この時代の聖書の挿絵になっている「バベルの塔」の典型的な作品。 同じ出版者の1674年版も上にあるので比べてみてください。
AMV-21
「ルター聖書」
1725年   ニュルンベルク
銅版画+鋳造活字印刷
220x345mm

\19.440-(税込)

建築画のように描かれた大変珍しい「バベルの塔」。 いかにも啓蒙時代の作品らしい版画です。
AMV-12
チャールズ・クラーク編
「フラウィウス・ヨセフス全著作」
1785年   ロンドン
銅版画
210x340mm

\51.840-(税込)